パースの仕事のイメージ画像

パース屋?、レンダラー?、建築CGパースクリエイター?

我々は、昔から「パース屋さん」と呼ばれています。

昔は手描きで完成予想図を描き、その完成予想図は透視図法や遠近法を駆使して描いていました。「遠近法」を英語で「Perspective」といいますので、そこから「パース屋さん」と呼ばれたのでしょう。

私がこの仕事を始めたのはかれこれ26~27年前です。その当時勤めていた会社の社長から聞いた話では、パース屋さんの草分け的存在は「ドーム」という会社だったそうです。それまでは設計者が完成予想図を描いていたらしいです。建築業界は分業が進み、「絵」が上手い方がパースを専門に描くようになり、その方々が「パース屋さん」と呼ばれたのでしょうか?←憶測です

私はそのドームという会社にいた社長から手描きのパースを教わり、そこからこの業界に入りました。

パース屋さんはレンダラー(表現者)と言われたり、CGパースクリエイターと呼ばれたり、最近では建築CG屋さんなんて呼ばれる方もいるのでしょうか?

私が一番昔と違うと感じるところは、仕事をしたがる人の層ですね。・・・昔は「絵」が好きな人達の集まりだったんですが、今はパソコンが好きな人がやりたがる仕事でもあるような気がします。パソコンが好きはいいんですが、その中に人とのコミニュケーションが上手くとれなく、パソコンのほうがいいなんて人間もいると思いますが、そのような方が集まりたがる職種になってしまったようにも感じるんです。我々の仕事は「対人間」ですので、人とのコミニュケーションは非常に重要な仕事の要素だと思いますが。。。

パース画は手描きでもCGでも、「絵を通してクライアントが伝えたい事を表現する」という、非常にコミニュケーション能力が求められる仕事だと思うんですよね

我々は、絵描きでもあり、表現者でもあり、技術者でもあり、クリエイターやビジネスマンでもあると思うんです。他人とコミニュケーションを取るのが苦手だと務まらないと思いますし、さまざまな要素を兼ね備えた方が一番向いてる職種なような気がします。

これからパース業界に求職するという方は、そのような事も念頭に入れておくといいと思います。